続・杖ことばを読んで

今日の杖ことば
「天のまさに大任をこの人に降さんとするや、必ず先ずその心志を苦しめ、その筋骨を労せしめ
その身を空乏にし
行ふところその為さんとするところに払乱せしむ。
心を動かし性を忍ばせ
その能くせざる所を曾益せしむる所以なり」  孟子


意味―五木寛之著「杖ことば」より
天が大きな使命をその人物に与えようとすると、必ず最初にその人物の精神をとことん苦しめて、鍛え上げる。
精神だけではなく、筋骨を痛めつけ、その肉体を餓えさせ、その人の生活は困窮し、やることなすことすべて空回りして、うまくいかなくなる。
それは天が、その人物を鍛えてその人を発奮させるために、あえて苦難を送ったのであり、その人の本性をより忍耐強くし、今まで不完全だったところを補い、力をつけ、より大きな仕事を完成するような人物に鍛え上げているのです。


何度も繰り返しになってしまうかもしれませんが、情報量の多い昨今、何を信じて、何を疑うべきかとお考えの方は多いのではないかと思います。
私のその中の一人です。
ただ、今年に入ってから異常とも思える、他力によるであろう事象からの不安症、突発的な病気、入院、手術などで、精神的にかなり追い詰められ、生と死の狭間を毎日歩いている気分でした。
8月の下旬までどんどん落ち込み、今日現在、底辺から脱した気分にはなってきました。
それは上記の杖ことばを読んでからです。
簡単に言うと「苦あれば楽あり」ということになるのでしょう。
あまりにも長い時間苦の押し付けにあっていましたので、日常生活が出来ない日もありました。
故に普通に出来る日が嬉しいという、なんとも分かりやすく杖ことばを体感することができました。

30代前半の頃の私の夢は「無敵になること」でした。

そんなことを声高に語ったものですから、自らの首を絞めて、器以上に頑張りすぎたのだと思います。
自分の器がどれくらいなのかを理解したので、これ以上は無理だというボーダーラインは超えないように、または何時の日かそのラインを超えて頑張らなければならない時のために温存するつもりです。

9月10日からは自殺予防週間なのだそうです。

どん底に居る時、何度もネットで「自殺」と検索しました。
その言葉を共有することで、安心を得ていました。
最後の最後は自由だということを、誰も私に何も強要していないこと、このことに気づけたのは奇跡に近い。
出会いって不思議、めぐり合いって不思議。
ふわふわしてますけれど、地獄絵図からは脱出できそうです。
辛かった。
今朝は昨日より前を向けます。
この杖ことばを心に留め、今日も一日、何か気づけたら嬉しいです。

Eri

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