夢は死ぬまで持ち続けていいと思う。

また暗い話から始めて申し訳ないですが、うつ病になった前と後では明らかに脳が劣化しました。一応リハビリ的な脳を使うゲームをしていますけど、やはり全盛期の一人で二人分走り、5日くらい寝なくても平気だった頃に戻れないことを納得できるようになりまして、これは決して怠けている訳ではないのだけれど、大抵、諸事情を知らなければ、すぐ疲れる体力の無い怠け者と捉えられても仕方ないくらい劣化しました。
しかし、音楽に関してだけはうつの時も関係なく興味が無くなることもなく、病院の先生も「不幸中の幸いだ」と仰ったほどです。
夢とか目標をとかとは言いませんが、これだけは大好きって事を持つことは、絶対的に脳の為に良いと思います。私が言う脳の為というのは精神的にと言う意味と同じです。

先日今回の新作アルバム「Happy Ending Story」にアレンジで参加してくださった高浪慶太郎さんのラジオを聴くことが出来ました。
最近高浪さんが関わったアーティストの曲を選曲してくださったのですが、私と星野みちるさんでした。星野さんはまだとても若く、これから輝かしい道を歩みだすアーティストです。先に星野さんの曲がかかり、その後私の曲がかかったとき、キャリアの差を感じました。それはクオリティのことではなく、30年という歳月の長さのことです。30年間と一口に言っても、流行、業界の変化、音楽性成長を踏まえて、改めて30年って超長い道のりだったと思います。なんと高浪慶太郎さんと同期だそうです。なんてことでしょう。
私はアイドルやって、芸能界に馴染めなくて、子育てして、ついでに結婚して、凄い壮絶な結婚生活を送って、結局破局して、女手ひとつで息子を育てて、やっと息子が独り立ちして好きなことやろうと思ったらうつ病になって、そんな月日はあっという間でした。30年来の友達、知人に何十年かぶりに会うと浦島太郎の気持ちになります。私は相変わらず、世渡りベタなまま、頑固だし、周りは素敵な家庭を築いていたり、闘病しながら、笑顔で子育てしていたり、そう考えるとえらく私はダメ人間だと思います。ただ神様はそんな私に音楽を生み出す才能をくださいました。ただそれだけです。そこから信じられる人との出会いがあり、再会があり、今、たった今、とても充実感と幸せを感じています。
残念ながら、一生のパートナーにはまだ出会ってませんが、とある理由で、もう誰も愛せないかもしれないと思っています。だから今回の新作にはラブソングを沢山書きました。

人生はとても不思議です。私はファンの方との交流を一番大事にしてきたつもりでしたが、それはもしかしたらあんまり良いことではないのかもしれないとか思います。だってファンの方は私の音楽が好きなはずだから、友達なると「こういう曲つくったらいいんじゃない?」とかって話になると無性にジレンマに襲われます。曲作りは私の呼吸です。そのテンポは他者が決めることではないと思うけど、よっぽど仲良しじゃないとそんな反論できません。だから今後も今までどおり、感じの悪いEriのままでいようと思います。今まで一生懸命応援してくださった方への気持ちは微塵も変わってないことは付け加えさせて頂きます。

無理をすると失神していた私が、今回のリリースでこの半年間、それこそ人生に時間を借りて、夢中で完成させた工程の時間、森さんや、いろんな方と話したことを恐らく一生忘れないでしょう。
「Happy Ending Story」は本当に素晴らしい作品になったと自負しています。森さん、高浪さん、佐藤さん、ショックさん、平田さんと共にジャケットデザインでのいとこの協力、これから撮影するMVを撮ってくださる五十嵐江さん。「Happy Ending Story」ファミリーとして、大切に一生関わっていけたらいいなって心底感じています。

Nobori Eri名義になってから「ノボリさん」と呼ばれることが増えました。学生時代以来なのでちょっぴり嬉しいです。でも本当は「Eri」って呼んでもらうのが一番嬉しいです。

10月4日発売「Happy Ending Story」9月は宣伝活動頑張ります。
何卒宜しくお願いいたします。

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