新しいアルバムについて

後1曲詞曲を作るとアルバムの曲が全部揃います。
あれは今年の2月23日、Twitterのダイレクトメールでアルバムを作りたいのですが協力してくださいませんか?と森達彦さんに連絡したことから今日に至っています。
森さんとは1995年にクリスマスのオムニバスで私の「green&red」のアレンジをお願いしたことからご縁が始まりました。その後「blue」「Fall in loving time」の2枚のアルバムの制作を一緒にやらせて頂きました。CD業界がバブルの頃です。
実は森さんとの出会いの前も沢山の作曲家の方と私の曲のアレンジについて積み重ねていた時期があって、この「green&red」に関してはどうしてもチープなデモを超える音にならずに悩んでいました。で、トイズのディレクターの紹介で森さんのアレンジに出会ったわけです。それはそれは衝撃でした。まるでビートルズを彷彿させる音使い。これが私の曲か?というほど感動しました。そこから「blue」までいろいろな揉め事もありつつ、私の強いわがままで森さんと2枚のアルバムを作らせて頂きました。私がこんなことを言うのはおこがましいのですが、森さんの良いと思うツボと私のツボはかなり近いものがありまして、今回のレコーディング中も結構長電話(東京と長崎での作業でしたから)させていただいた中でたくさんそう感じたのです。今8曲の方向性が決まってきて、再びふりだしに戻った気持ちでおります。本当は積みあがっていなくてはいけない年齢なのかもしれませんが、そういった積み重ねは今回のレコーディングを大きく助けてくれた部分で、ふりだしに戻ったのは、曲を生み出すという心持です。
あぁ、私はこれでしか生きていくことが出来ないんだと痛感しました。それを森さんは誰よりも理解してくださっていると思っています。それから心がとても自由になりました。そのあたりは歌詞に反映されていると思います。
音楽を作るにあたって、音楽バブル時代とは全然違う作り方をしたわけですけれど、でも大切な部分はなくさないという一心で完成へ向けてラストスパートな訳でございます。

私は友達も少なく、社交的でもないので、出不精、嫌なことに対して嘘がつけない、全く持って孤独な人生を満喫しているのですが、自分の音楽を信じてくれている仲間が自分以外に一人でも存在することは、私にとってなにより幸せなことです。
昔から、女の幸せが結婚であったり、男性に守られることだとは微塵も思っていなかったので、この幸せの発見は今後の死ぬまでの人生を感謝しなければと思います。

自分で作った曲はあまり自分を救ってはくれないけれど、同じ感性の人との架け橋になってくれます。それ以上欲しいものはありません。でも、今回は売れたいです。売りたいです。全曲大好きで大切に思える曲ばかりです。
作曲家における発明とはコード進行にあると信じています。セオリーにとらわれず今回はやってみました。

見る人から見ると、アングラな活動をしてるように思われているようですが、私自身は1985年にアイドルとしてデビューしたときから音楽に対する気持ちは変わっていません。
むしろ、当時はバレリーナになれなかった挫折感で卑屈だったわけで、それが作曲というつばさを身につけてから活き活きと生きてこられた気がします。
まだ売れたことがないので、売れたいです。

売れた~~~い

完成しましたら、今度はジャケット撮影や構図、入稿作業が待っています。気が抜けない日々が続きますけれど、それが私の選んだことだと、ちょいちょいサボりながら(自由業のいいところ)奮闘したいと思います。
皆様もうっとうしい梅雨を乗り切って、まぶしい夏へと向かいましょう!!

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