病院にて

私は数年前からとある病気をきっかけに通院しています。その病気はかなり良くなり、今では結構ハードなスケジュールもこなしていけるようになってきていると思っていました。

が、病気ではなく生物の摂理として、昨日医者と私は同じ結論をだしました。
それは、音楽と仕事の両立は共倒れの可能性があるということ。これはここ数ヶ月ライブとお仕事並列で取り組んできて、身をもって感じていました。どちらも中途半端。私はダメなんじゃないかと。
でも、ライブだけに集中できたり、仕事だけに集中できたりすると、上手く行く。思い通りになる。プラスいい日だったなと感じることができる。もう明白に分かっているのです。バランスをとらなければならないということを。

で、私は行動に出ます。私はもっと沢山のお客さまの前で歌いたいし、名前ももう少し広げたい(シンガーソングライターとして)。なんかハングリーな感じじゃなく、もっと頭使って、今までのキャリアをちゃんと評価してくれる諸先輩との出会いを求めてみようと思います。それはすぐに見つかったり、出会ったり、再開されたりするものではないので、その日までなんとかこの命、健康を保てたらの話ではあるのだけれど、自分でCDを制作し、販売流通、ライブブッキング、諸手配を一人でこなすのはスタッフ側の経験の無い私には無理なんだと分かりました。更に、その道のプロがいるのに自分でできると思った浅はかさも反省しています。

90年代、私は孤独でした。会う友達も二人くらいで、スタジオ、自宅、息子の学校、club、西麻布のbar、それ以外からはまるで逃げるように人間再製をしていたのです。それまでの固定価値観を全部捨てて、新しい世界を探していました。2000年の声を聴くと共にその世界は崩壊しましたが(笑)、今これから、それを夢見てもいいんじゃないかと思えるようにまたなってきたんです。それはより高みに身を置き、勉強すること。仕事じゃなく、自分の音楽の世界にもぐりこんでいくこと。

本当にすぐにはそういう行動はとれない環境に今はいるから、その整理がついたら、すぐにでも、この6年間のライブ活動で培った思いをぶつけるベクトルを探し宛てなければならないという危機感を感じています。

医者に、「僕個人の意見としては音楽を続けたほうがいいと思う」と言われ、「何故あなたに?」と心のなかで返答し、「そうですよね」と嘘にまみれた笑顔を返した。そういえば、会社の産業医にも「あなたは音楽の人」と霊媒師並みの勢いで言われた。はい、わかりました。そうします。Yes I will.

何時まで何処までいけるかわかんないけれど、自分の道は自分で探さないと、残りの人生つまんないな。
外を見ると気持ち悪いほど降り続ける雨。
朝なのに、、、寒い。

季節だってご機嫌があるんだから、私の人生にだって波乱はつきものなんでしょうね。

軌道修正に幸あれ。

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